牛乳の買い出し
父の背は低い。
なぜ背が低いのが嫌だと感じたのだろう。
よく覚えていないけれど、とにかく背を伸ばしたかった。
だから、たくさん煮干しを食べたし、牛乳も飲んだ。
一時は1日に2本なくなるんじゃないかっていうくらい飲んだ。
そして、週に2回ほど、牛乳を売りに来ていたトラックがマンションに来ていた。
おそらく牛乳だけ売っていたわけではないと思うけれど、トラックが来ると、そこまで買いに出かけたことを憶えている。
親と買い物にいった記憶はあまりない。母が働いていたからかな。
生協をとっていたことを憶えている。
ウインナーが独特だった気がする。
あぁだからあまり買い物に出かけた記憶がないのかもしれない。
だから、生協でも牛乳は買っていたと思うんだけどな・・・
間に合わなかったのかな。
いずれにせよ、必死に背を伸ばそうとしていたことは確かだと思う。
公園とスキー
家の近くだったわけではないが、緑地公園があった。
そこには草が生えた幅の広い坂があった。
そこを自転車ですごいスピードで降りていっていた記憶がある。
スピードといえば・・・よくスキーに連れていってもらった。
まさにスキー全盛のときだったかもしれない。
土日に行くと、リフト待ちがすごいことになっていた記憶がある。
リフトに乗るまでに何十分も待っていた。
すべってくるとき、まだうまくターンができなかったということもあり、ほぼ直滑降。すごいスピードを出していたと思う。
スキーの思い出といえば、ちょっと上級コースにいったときがあった。
その急な斜面とコブにややびびっていた私をしり目に、父親はどんどん下にすべっていってしまった。
もう自分でなんとかするしかない。すべらなければ、降りられないのだ。
すごくつらくて、父親に対してなんだよ~~という思いになったことを憶えている。
でも、晴れた日にリフトから見える景色はとても好きだった気がする。
プラモデルとキン肉マン
プラモデルに取り組んだ時期があった。
ガンダムだ。
なぜかガンダムをつくろうとしなかった気がする。
なにかは忘れたが敵側のモビルスーツをつくった気がする。
しかし、うまく色を塗れなかった記憶がある。
そして、もうひとつつくったのはホワイトベース。
これも結局思うよな仕上がりにはならなかった。
そういえば、キン肉マン消しゴムも流行った。
なかなかロビンマスクがでなかった。
そして、そのとったキン消しをなぜか机にあるスポットライトにくっつけて、やわらかくし、机の引き出しで思いっきり挟んで、ぐにゃっとさせていた記憶がある。
あのスポットライトでキン消しが溶けた匂いは、独特の異臭だった気がする。
今そんなことを大人に見られたら、精神疾患を疑われるのだろうか(笑)
キン肉マンといえば、親の財布からお金を抜き取って買っていた。
ばれないと思っていたわけではないと思う。
それ以上に欲しかったんだろうな。
当然ばれた。
正座して、叱られた。でも、怒られたという感じではない。
もしかしたらとても怒られたのかもしれないけれど、切々と説かれた気がする。