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Kくんという友人がいた。
学校ではほとんど目立たない正確だった。
背が大きかったから、そういう意味では目立っていたけれど。
小6の終わりくらいからギターを弾き始めた。
そんな流れも含んで、Kくんの家にいった。
ギターを聞いた。すごいと思った。
自分がずっと練習していることを、やすやすと飛び越えていた。
なんなんだこの差は。才能か?
当時はyoutubeもなかったから、どうやって弾いたらいいのかなんてだれも教えてくれない。知ることもできなかった。
ただひたすら自分でやるしかなかった。
幸いにもMVがあったので、そのビデオを何度も何度も見た。
でもやっぱりそこで聞いているような音は出せない。
そりゃーアンプを通しているから当たり前なのだけれど、そんなことは知識としては知らない。
才能にあこがれていた。