牛乳の買い出し
父の背は低い。
なぜ背が低いのが嫌だと感じたのだろう。
よく覚えていないけれど、とにかく背を伸ばしたかった。
だから、たくさん煮干しを食べたし、牛乳も飲んだ。
一時は1日に2本なくなるんじゃないかっていうくらい飲んだ。
そして、週に2回ほど、牛乳を売りに来ていたトラックがマンションに来ていた。
おそらく牛乳だけ売っていたわけではないと思うけれど、トラックが来ると、そこまで買いに出かけたことを憶えている。
親と買い物にいった記憶はあまりない。母が働いていたからかな。
生協をとっていたことを憶えている。
ウインナーが独特だった気がする。
あぁだからあまり買い物に出かけた記憶がないのかもしれない。
だから、生協でも牛乳は買っていたと思うんだけどな・・・
間に合わなかったのかな。
いずれにせよ、必死に背を伸ばそうとしていたことは確かだと思う。