家かマンションか

小学6年生、私が中学に上がるという時期に、引っ越すか、という話になった。近くのK市の分譲住宅地を見に行った。

まだ区画整理されただけの土地もあった気がする。

そのなかで内覧した家に、シャワーのついた洗面台がすごく印象的だった。

いくつかみて、家族でいろいろ話しをした。

ただ、自分にはどうしてもゆずれないところがあった。

それは、「坊主頭」

今では考えられないけれど、その地区は、中学生になると、男子は全員坊主になるというところだったのだ。

そのとき住んでいたところは、まったくそんなことはなかった。

さすがに坊主はかなりいやだった。

だから、いやだといった気がする。

結局家を買うことはなく、私の部屋が確保できるだけの部屋数のあるマンションに引っ越すことになった。

そして、引っ越してしばらく、電車通学だったことも覚えている。

妹とともに通学していた。

おもちゃを壊した

小学生高学年のころ、友だちのおもちゃを壊した。

どうやって壊したか覚えていないが、壊した。

ばねで伸びるパンチ、のようなものだった。

その指?を壊してしまったのかな。

その持っていたクラスメイトからかなり責められた。

私が言い返したかどうかは覚えていないけれど、その結果、おまえが壊したところとおなじところをはさみで切り落としてやる、というような話になった。

でも、その先がどのように終了したのかは覚えていない。

怖かった記憶がある。

きつねの絵?馬の絵?

小学校3年生。

女の担任だった。何才くらいだったんだろうか・・・

絵を描いた。

すでにそのときは絵を描くことはあまり好きではなかった気がする。

たぶんお正月のときにいったお祭りのことで見たことを描いた。

祖母の家にお正月はいつも行くことになっていた。でも、今思うとお正月ではなかったかもしれない。

とにかく、お祭りには違いない。

円状に木枠で囲われた中を馬が走り、それに人がしがみつく、というようなお祭りだった。

お祭りはお祭りでお小遣いがもらえたりして楽しかった。大きいものをたくさん、ではなくて、いかに量をたくさん買うか、ということを考えていた気がする。

と、それはまた違う話で、そう、その馬と人の絵を描いた。

持って行った。

「あら、この絵はきつね?」と言われたような気がする。

私が描いたのは馬。

自分の絵の才能を見限った瞬間だった。

鍵がないとき

住んでいたマンションは1階だった。

高学年?くらいからは母親は仕事にでかけるようになった。

たまに鍵を忘れた。

そんなときは管理人さんに頼んだりした。

頼めない時は、ベランダからよじ登り、そこから入ったりしていたことを憶えている。

うわさ

マンションが連なって立っていた。

小学生のころ、いっしょに遊んでいた子が中学生になった。

一緒に遊ばなくなった。

あるとき、その子がマンションから向かいのマンションを覗いているという噂を聞いた。

あれは実際どうだったんだろう。